白ナンバーとは?軽自動車の手続き方法や申込み期間について解説
白ナンバーの車両といえば、自家用車でかつ軽自動車ではないイメージがあるのではないでしょうか?
あまり知られていませんが、実は必要な申請を行えば軽自動車でも白ナンバーを付けられます。
本記事では、
- 白ナンバーとはそもそもどのような意味があるナンバーなのか?
- 軽自動車で白ナンバーを付けるためにはどのような申請が必要になるのか?
- 白ナンバーにすることによるメリットとデメリット
についてご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
目次 / このページでわかること
1.軽自動車における白ナンバーとは?
軽自動車のナンバープレートは基本的に黄色ですが、時には白ナンバーを付けた車両を見かけることはありませんか?
冒頭で述べたとおり、手続きを行うことで軽自動車でも白ナンバーを利用できます。
軽自動車が利用できる白ナンバーには主に「全国版図柄入りナンバー」「地方版図柄ナンバー」があげられます。「大阪・関西万博特別ナンバー」など期間限定のイベントナンバーなども利用可能です。
そもそもここでいう白ナンバーとは、プレートが白字で、数字が緑色で表記されているナンバープレートのことで、普通自動車の自家用車であることを示しています。
以下の記事では、白ナンバーと緑ナンバーの違いについて触れているので、ぜひ参考にしてください。
関連記事:『白ナンバーと緑ナンバーの違い|条件やメリット・デメリットを解説』
次の章では、軽自動車はなぜ黄色のナンバープレートなのかについて解説します。
軽自動車が黄色ナンバーである理由
軽自動車の黄色のナンバープレートは、ETCが現在のように普及していなかった時代に、高速道路の料金所で料金徴収員がすぐに普通自動車か軽自動車かを見分けられるよう、暗いところでも視認性の高い黄色が採用されました。
この黄色のナンバープレートは1975年1月より採用されましたので、それ以前に登録された軽自動車は小型の白ナンバーを付けていました。
2.軽自動車を白ナンバーにするメリットとデメリット
軽自動車でも申請することで白色のナンバープレートを付けられますが、メリットとデメリットは何なのでしょうか?
本章では、軽自動車を白ナンバーにするメリットとデメリットを3つずつ紹介します。
白ナンバーのメリット
軽自動車を白ナンバーにするメリットを3つ紹介します。
① 地域に寄付できる
そもそも軽自動車の場合、選択できる白ナンバーは、以下の3つに限られます(2024年10月時点)。
- 全国版図柄入りナンバープレート
- 地方版図柄入りナンバープレート
- 大阪・関西万博特別仕様ナンバープレート
図柄入りのナンバープレートのナンバープレートにはフルカラー版図柄入りナンバープレートとモノトーン版図柄入りナンバープレートの2種類あります。
フルカラー版図柄入りナンバープレートを希望の場合、ナンバープレートの交付料金に追加で1,000円以上寄付する必要があります。つまり、考え方によっては地域に貢献することが可能です。
寄付金は「公益財団法人日本デザインナンバー財団」によって管理され、地域の協議会が選定する事業へ例年助成されます。
② ボディカラーになじみやすい
本来の黄色ナンバーの場合、「黄色」に「黒文字」と目立ちがちな色合いですが、白ナンバーは白色がベースになるのでどのようなボディの車にもなじみやすいのがメリットです。
愛車の見た目を気にする場合は、白ナンバーへの変更は十分メリットになりますね。
③ 特別感を味わえる
地域によって柄が異なるご当地ナンバーや、期間限定のイベント用ナンバーなどがあります。
地域別のナンバープレートやイベント限定のナンバープレートを付けることで特別感を味わうことができ、気分が変わることで愛車にさらに愛着がわくことでしょう。
白ナンバーのデメリット
続いて、軽自動車で白ナンバーにするデメリットを3つ紹介します。
① 交付までの時間と手間がかかる
白ナンバーを付けるためには変更するための事前申請が必要になります。
また、交付されるまでの時間も黄色ナンバーであれば2〜3日で交付されるものが、2週間ほどかかります。自治体によって交付までの期間が異なりますが、申請してからも時間がかかることを念頭においておきましょう。
② コストがかかる
白ナンバーに変更するためには交付料金として費用がかかります。地域ごとに異なりますが10,000円前後は必要になると考えておいたほうが無難です。本来必要のない出費ですので、十分に検討しましょう。
③ 耐久性が低い可能性がある
全国版図柄ナンバープレートや地方版図柄ナンバープレートは、通常のナンバープレートとペイント式ナンバープレートとは異なる樹脂製シートを使用しているため、耐久性が低い可能性があります。取扱いには十分に注意しましょう。
3.軽自動車の白ナンバーを取得する手続き方法
さきほど、軽自動車で白ナンバーを採用するためには申請が必要になると紹介しました。
本章では、実際どのような手続きが必要になるのか説明します。
白ナンバー取得に必要な書類などの準備物
軽自動車が図柄入りナンバーを取得するためにはいくつか必要となるものがあります。
主には以下の3点です。
- 自動車検査証
- 図柄入りナンバーの予約済証
- ナンバープレート(車両番号標)前後2枚
詳しくは下記URLより手続きについて記載がありますので確認してください。
参考:手続きナビ|軽自動車検査協会
申請方法
ナンバープレートの変更を行う方法は
- オンラインでの申込み
- 軽自動車のナンバープレートに対応している管轄の予約センターの窓口での申請
- 整備工場等での手続きの依頼
の3つです。
自分で申請する場合には「新たにナンバーの交付を受ける場合」と「すでに交付されているナンバーでそのまま図柄ナンバープレートに変更する場合」とで手続きが異なるので注意が必要です。
また、どちらの場合の手続きもインターネットからの申込みが可能ですので、簡単に申請可能です。
詳しくは以下「一般社団法人全国自動車標板協議会」のホームページを確認してください。
参考:一般社団法人 全国自動車標板協議会
ナンバープレートの交付にかかる費用
ナンバープレートを交付する際に必要な金額はナンバープレートの種類や大きさ、枚数によって異なります。
- ペイント:4,000円~6,000円
- 字光式(別途照明機器が必要):5,500円~8,000円
- 図柄ナンバー:7,000円~10,000円
4.白ナンバーの申込み期間と注意点
軽自動車でも申請することで付けられる白ナンバーですが、一部の白ナンバーは申し込み期間が決まっています。
本章では、白ナンバーの申し込み期間と、申し込み時の注意点について解説します。
白ナンバーの申込み期間
基本的にはいつでも白ナンバーの申請が可能ですが、一部の全国版図柄入りナンバープレートやイベント限定のナンバープレートには申込み期間がもうけられています。期間内に申込みをしないと手に入れられなくなってしまうので申込み期間には注意しましょう。
たとえば、「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の開催を記念した特別仕様(図柄入り)ナンバープレート」の場合、申請期限については以下となっています。
申込開始日:令和4年9月26日(月)
交付期間:令和4年10月24日(月)〜令和7年12月26日(金)
期間限定のナンバーに変更希望の場合は、しっかりチェックし余裕を持って申し込みましょう。
申込み時の注意点
白ナンバーにするデメリットでも記載しましたが、白ナンバーに変更するためには申請が必要になります。
また先述したとおり、申し込みをしてから交付されるまでに時間がかかることを注意しておきましょう。
5.白ナンバー取得後の注意点と理解しておくべきこと
軽自動車でも白ナンバーを付けられますが、注意すべき点や理解しておかなければならないことがあります。
- ・取得後の法的義務
- ・白ナンバーの有効期限
- ・白ナンバーを付けられない軽自動車がある
順番に確認しておきましょう。
取得後の法的義務
軽自動車のナンバープレートを黄色から白に変えられる方で心配に思われるのが、ナンバープレートを白ナンバーに変えたら車両の扱いも白ナンバーになるのか?という点だと思います。
結論から述べると、白ナンバーになっても車両の扱いは軽自動車のままです。
白ナンバーの有効期限
変更した白ナンバーについては、一度取得すれば基本的に有効期限はありません。ナンバープレート自体を変更しない限り、継続して使用することが可能です。
白ナンバーを付けられない軽自動車がある
例外として、下記の条件に該当する軽自動車には白ナンバーを付けられません。注意しておきましょう。
- 字光式ナンバープレート
「字光式のナンバープレート」とは文字通り「文字の部分が光るようになっているナンバープレート」のことを指します。残念ながら図柄入りナンバープレートは字光式に対応しておりませんので注意しておきましょう。 - 事業用車/レンタカー
事業用やレンタカーの軽自動車は、白ナンバー交付の対象外ですのでご注意ください。
6.まとめ|軽自動車も白ナンバーにできる
軽自動車に白ナンバーを付けることで特別感を味わうことができたり、地方版図柄入りナンバープレートなら、寄付すれば地域の交通改善や観光振興などに活用されるため、地域貢献ができます。
ただし、申請する際の必要書類であったり、申込みをしてから手元に届くまでの時間などは注意しておく必要があります。本記事を参考に申し込んでみてはいかかがでしょうか。